キャラクター


絵本制作の中で一番楽しいのがキャラクターデザインです。
単体だけでは可哀想→背景を与える→結果として世界観が出来上がる
というのが絵本を創る動機にもなっています。

彼らの住居空間の確保が目的になっているので、
人に、世間に対して何か伝えたいという主旨ではないんですが笑。
(今回は。。。)


普段は割と何も無いところからシルエットを詰めて、
自分でもどんなモノが出来上がるかわからないその過程を楽しんでいるのですが
今回の三人は最初にモデルを設定しています。
正解に向かって作業をするのがあまり得意でないのでよそ行きな感じはしますが
それはそれで新鮮で悪くないです。


今回はストーリーに重きを置いている訳では無いので
キャラクター一人ひとりにピックアップはしていませんが、
自分の中ではそれぞれに設定を用意して楽しんだりしています。
せっかくなので絵本には描かれない部分もこちらで
記していこうかと思います。

所感



今回のように、きちんと設定のあるキャラクターや世界観を描くことは
今まであまり無かったので、作業をしていて新たな発見があります。

一番驚いたのは「自分が創り上げている」という感覚が無いことです。
もう既にキャラクターや世界はどこかに存在していて、
覗き見てきたものを写生しているといったところでしょうか。
出来上がったシーンもどこか他人事というか、すぐに自分の手から離れていく気がします。

特にキャラクターに関しては見ていて懐かしい気分にさせられるのですが
今回の世界観は自分の「あったらいいな」を形にしているので
その判断基準が過去の体験や嗜好によるものだから、なのかもしれません。

描き始める時にはその世界へ行ってくる感覚になります。
今回は自分の「あったらいいな」を形にしていて
好きなモノだけで構成されている世界なので
とても居心地が良く、その空間に浸っていたくなります。

アニメーションにでもなってずっとそれを観ていたいのですが
それはまだだいぶ先のことになりそうです。